「志望動機がまったく思いつかない…」「書こうとしても、手が止まる」
それって、あなたがやる気がないからではありません。
話すことや自己表現が苦手な“コミュ障気質”の人ほど、志望動機のハードルが高く感じられるのは自然なことです。
この記事では、
- コミュ障でも無理なく書ける志望動機の作り方
- 文章の中に自分の“熱”を込める方法
- 志望動機のNG例とOK例
などを、等身大の目線でお伝えします。
「話すのが苦手でも、大丈夫だった」
そのリアルな実感とともに、今日から使える実践的なヒントをお届けしますね。
コミュ障のための志望動機は“話す前提”で考えない
志望動機というと、「面接でうまく話さなきゃ」「質問されたときに答えられるように」と、“話すこと前提”で考えてしまいがちです。
でも、話すのが苦手なら、「文章の段階で伝えておく」という戦い方があります。
志望動機が書けないコミュ障は意外と多い
「志望動機が書けない」「何を書けばいいのかわからない」と悩む人は少なくありません。
特に、コミュ障気質があると、自分の気持ちをうまく言語化できないことが最大のハードルになります。
就活の本やネットにある“正解っぽい志望動機”を真似しても、しっくりこなかったりしますよね。
それは、エントリーシートで落ちてしまったりする理由は、「自分の言葉になっていない」からなんです。。
これは、話すのが苦手な人ほど陥りやすい罠です。
私自身、最初は「正解っぽい文」をなぞることしかできず、面接官にも響きませんでした。
「自分の強みが分からず、志望動機が書けない…」という方は、こちらの記事で“強みの見つけ方”から始めてみるのもおすすめです。

コミュ障は構成力と納得感で勝負する
たとえば、私は初めての面接で緊張のあまり何も話せなくなり、不合格。
その後、「面接で全部伝えるのは無理だ」と思い、エントリーシート(ES)で伝えきる工夫を意識するようになりました。
「話せない」自分だからこそ、志望動機の文章に構成力と説得力を持たせる。
そうすると、面接官側も“話す前から”好印象を持ってくれて、実際の面接も少しラクになります。
文章に「流れ」と「納得感」があれば、少しくらい口ごもっても挽回できる。
だからこそ、志望動機は“話せるかどうか”ではなく、“伝わる構成かどうか”がポイントです。
コミュ障でも書ける安心な志望動機テンプレ
ここからは、話すのが苦手な人でも“伝わる”志望動機が書けるようになる、安心のテンプレートを紹介します。
このテンプレは、私が「自分の気持ちを言葉にするのが苦手でも伝える方法」を模索していたときにたどり着いた形です。
1つひとつのステップを埋めていくだけで、「自分なりの志望動機」がちゃんと形になります。
ステップ①:この業界を選んだ理由(きっかけは話さなくてもOK)
「なぜこの業界?」という問いには、壮大なエピソードは不要です。
- 〇〇のサービスをよく使っていたから
- 高校のときに△△に触れた経験があるから
など、ちょっとしたきっかけで大丈夫。
ポイントは、「どんなところに興味を持ったのか」を自分の視点で言葉にすること。
誰かの言葉ではなく、自分の“気づき”として書くと、内容に深みが出ます。
ステップ②:この企業を選んだ理由(感情ベースでも大丈夫)
企業選びでは、よくある「理念に共感しました」「業界トップだから」は、型通りすぎて印象に残りにくいです。
コミュ障の人ほど、自分が感じたこと・惹かれた理由をそのまま書くほうが伝わります。
たとえば、
- 説明会で、社員さんの雰囲気が自分にも合いそうだと感じた
- 御社のサービスは、言葉にしづらい部分をすくい上げてくれる印象があった
など、“なんとなくいいなと思った”レベルの感覚も、ちゃんと文章にできます。
ステップ③:入社後にやりたいこと(自分のペースでできる働き方)
最後に、「入社してからどう貢献したいか」を書きます。
ここは、“大きな夢”よりも、自分にできそうなこと・自分なりの働き方を言語化するのがおすすめです。
たとえば、
- 「丁寧に相手の話を聞く姿勢を活かして、〇〇のサポートに関わりたい」
- 「表に出るより、正確な資料づくりや裏方の業務でチームを支えたい」
など、自分の特性を活かす方向で書けば、無理なくアピールできます。
この3ステップを使えば、派手さはなくても、納得感のある志望動機が作れます。
「話せなくても伝わる」ためのベースとして、ぜひ活用してみてください。
コミュ障ならではの“志望動機あるある”と解決策
志望動機を書こうとしても、どうしても手が止まってしまう…
そんなとき、心の中にはこんな声がありませんか?
- 「すごい動機じゃないといけない」と思って詰まる
- 「志望理由があいまい」と言われるのが怖い
- 「こんな内容で大丈夫なの?」と心配になる
これらの不安や心配に対する対処法を解説します。
「すごい動機じゃないといけない」と思って詰まる
これはとてもよくある思い込みです。
SNSや就活サイトでよく見る「海外経験を通して〜」「プロジェクトのリーダーとして〜」みたいな話。
ああいうのを読んでしまうと、自分の動機が小さく感じてしまいますよね。
でも大丈夫です。
採用担当が見ているのは、「その人の素直な動機に筋が通っているかどうか」です。
派手な経験がなくても、「なぜそう思ったのか」「どんな気持ちで選んだのか」が丁寧に書かれていれば、それだけで十分伝わります。
「志望理由があいまい」と言われるのが怖い
「面接で“もっと具体的に”って言われたらどうしよう」
「曖昧だと思われて落とされたら…」
そう思うと、最初の一文字も書けなくなりますよね。
でもここで一つ、安心してほしいことがあります。
“あいまい”と言われるのは、伝え方の順序がズレているだけということが多いんです。
たとえば、
- 企業を選んだ理由
- そのきっか
- 自分の気持ち
という順番で書くと、読み手にも伝わりやすくなります。
自信がないなら、まずは「何を感じたのか」から書くのがおすすめ。
そこに「なぜそう感じたか」「だから応募した」という流れを後から足していけば、立派な志望動機になります。
「こんな内容で大丈夫なの?」
「こんな普通の内容で通るの?」
「これって単なる感想じゃないの?」
そんなふうに、自分の志望動機に自信が持てない方も多いと思います。
でも、コミュ障の強みは無理に盛らないことで、逆に誠実さが伝わるという点です。
私は実際に、「すごいことは書けませんが、自分のペースで丁寧に働きたいという思いがあります」と書いたとき、面接官に「素直な人ですね」と言ってもらえました。
だから、目立たないけど筋が通ってる志望動機は、むしろ好印象になることもあるんです。
完璧じゃなくていい。
曖昧でも、気持ちの筋が通っていれば伝わる。
これが、コミュ障就活生に伝えたい大事な考え方です。
「ぶっちゃけ志望動機がない…」から書き始める裏ワザ
「正直、この会社に強い志望動機なんてないんだけど…」
そう思って筆が止まる人、実はかなり多いです。
特にコミュ障の人は、「話すのが苦手なのに、なんでこの会社を選んだの?」という質問に答えるのが怖くて、「そもそも志望動機がないのがバレたらどうしよう」と感じがちです。
でも、実は志望動機って最初から強くなくてもいいんです。
興味レベルでもOKな構成にするには
「ちょっと気になった」「なんとなく合いそうだと思った」レベルの動機でもOKです。
伝え方次第で立派な志望動機になります。
たとえばこんな流れで考えてみてください。
- 最初に感じた“違和感のない好印象”を書く
例:HPを見て、穏やかな雰囲気に安心感を覚えた - それが「なぜ自分に合いそうと思ったのか」を自己理解と結びつける
- 自分がそこにどう関わっていきたいかを描く(=貢献の方向性)
つまり、強い確信じゃなくて、小さな共感やフィット感を広げていくイメージです。
「共感→学び→貢献」でそれっぽく仕上げる
「共感→学び→貢献」という順番を使えば、志望動機がない状態からでも自然に話がつながります。
例えば、
- 〇〇という取り組みに共感しました
- 自分自身も似た経験があり、その大切さを実感しています
- その価値観を共有しながら、今後は△△のような形で貢献したいです
といった流れです。
大事なのは、「気持ちの流れが自然であること」です。
内容の“強さ”より、“納得感”で勝負するのが、コミュ障に向いている志望動機の作り方です。
不安なのは当然です。
でも「ない」から始めていいんです。
そこから少しずつ積み上げるほうが、自分らしい志望動機になります。
コミュ障は“文面で勝負”!声に出さなくても伝わる工夫
「話すのが苦手だから、面接でうまく伝えられない」
そんな不安を持っている人にこそ、志望動機は文章で伝える場と捉えてほしいです。
私自身、声が小さくて何度も「もう一度言ってください」と言われた経験があります。
でも、エントリーシートの段階で「この人は丁寧な人だな」「考えが整理されているな」と伝わると、面接でもかなり空気がやわらかくなるんです。
志望動機に“温度感”を加える言葉選び
話すのが苦手でも、文章の中に自分の“熱”を込めることはできます。
たとえば、
- 惹かれました
- ほっとした気持ちになりました
- ここなら無理せず働けるかもしれないと感じました
- 自分にもできるかもしれないと思えたことが、応募の決め手です
こうした“感情を素直に表す言葉”は、読み手に温度を伝えてくれます。
無理に「御社の理念に深く共感しました」などの型を使うより、等身大の言葉で書く方が、むしろ印象に残ることが多いです。
「行動の理由」があると文章が一気に伝わる
もう一つ大切なのは、自分の行動に理由を添えることです。
たとえば、
- 説明会に参加したのは、働く環境のリアルな雰囲気を知りたかったから
- エントリーしたのは、自分に合う働き方ができそうだと感じたから
など、行動に対して“なぜそうしたのか”を一言加えるだけで、説得力がぐっと増します。
コミュ障だからこそ、「声」ではなく「構成」と「言葉」で勝負できる。
その強みを活かせば、話さなくても伝わる志望動機はちゃんと作れます。
話すのが苦手だからこそ伝わる“静かな熱意”
「自分の熱意が伝わらないのでは…」
そう悩む人は多いですが、実は話すのが得意じゃない人にしか出せない“静かな熱意”があります。
私もそうでした。声を張って「この会社が第一志望です!」なんて言えない。
でも、落ち着いた声で、丁寧に言葉を選んで伝えたときに、「真剣さが伝わった」と言われたことがあります。
コミュ障就活生の志望動機には、派手さよりも深さがある
勢いで話すのが苦手な人ほど、
- なぜその会社に惹かれたのか
- どんな働き方をしたいのか
をじっくり考えてから言葉にしているはずです。
だからこそ、その一文には深さがあります。
- 自分が無理せず働ける場所を探していた
- 誰かを支える役割に魅力を感じた
そうした想いは、派手さはなくても、読む人の心に残ります。
無理に盛らず、誠実さで勝負する
「アピールしなきゃ」と思って、無理にすごいことを書こうとすると、文章に違和感が出ます。
たとえば、
それよりも、「自分の言葉」で伝えることが大事です。
- コミュニケーションが得意ではありませんが、その分、相手の話を丁寧に聞くよう心がけています
- 表に出るよりも、正確に仕事を進める裏方の役割にやりがいを感じます
こうした表現は、誠実でブレない印象を与えます。
コミュ障だからこそ伝えられる“静かな熱意”がある。
それは、言葉をしぼり出し、丁寧に準備してきた人にしか出せない魅力です。
【比較例あり】NGとOKの志望動機を見比べてみよう
「どこがダメで、どうすれば伝わるのか」がわかると、志望動機の書き方が一気にラクになります。
ここでは、コミュ障就活生がやりがちなNG例と、それをどう直せばOKになるかを比較してみましょう。
通らなかった志望動機の例
貴社は業界でも有名で、安定している企業であるため志望しました。
自分の強みを活かして貢献したいと考えています。
この志望動機、実は多くの人が使いがちです。
でも、抽象的すぎて“誰が書いても同じ”印象になるんです。
特にコミュ障の人は、「無難な言葉」で終わらせてしまいやすい。
でもそれでは、個性も熱意も伝わりません。
同じ内容でも、こう書けば伝わる!
貴社の「一人ひとりに合った働き方を大切にする」という姿勢に安心感を覚え、志望しました。
自分は会話が得意ではない分、相手の話を丁寧に受け取ることを意識してきたので、その特性を活かし、裏方の業務で正確さや丁寧さを求められる仕事に携わりたいと考えています。
どうでしょう?
言っていることはシンプルでも、自分の特性と企業の特徴がつながっていることで、説得力が生まれています。
しかも、「自分にできることを無理なく考えている」姿勢が伝わるので、コミュ障という特性がマイナスではなく、“自分らしさ”として映るんです。
完璧な志望動機じゃなくていい。
“自分の言葉”で、“自分にできること”を、“無理のない形で”伝えるだけで、十分に評価される文章になります。
志望動機の中で“コミュ障”をどう扱うか?
「コミュ障って、志望動機に書いてもいいのかな?」
「マイナスに取られないか心配…」
こういった不安、すごくよく分かります。私も何度も悩みました。
結論から言うと、“コミュ障”を正面から言葉にする必要はありません。
ただし、自分の特性としてにじませるのは大いにアリです。
言わなくてOK。でも、にじませるのはアリ
「話すのが苦手」「人前で緊張しやすい」とはっきり書くと、ネガティブな印象を与える可能性があります。
でも、それを逆手に取って、“だからこそ努力してきたこと”を示すと、
人間味のあるエピソードとしてプラスに働きます。
たとえばこんな表現なら、前向きに伝えられます。
- 人との会話は得意ではありませんが、その分、相手の話を丁寧に聞く姿勢を大切にしています
- 緊張しやすい性格ですが、事前に準備や確認を徹底することで、落ち着いて行動する力を身につけました
どちらも、“弱みを開示している”のではなく、特性を理解し、工夫してきたという前向きな姿勢を伝えているんです。
「話すのが得意ではない分、◯◯に力を入れてきた」と書く
この型は、コミュ障をポジティブに伝える定番です。
- 話すのが得意ではない分、相手に伝わる資料作成に力を入れてきました
- 雑談は苦手ですが、その分、作業に集中することが得意です
こう書くことで、「苦手=悪いこと」ではなく、“苦手な自分を受け入れ、それに合った努力をしてきた人”という印象を残せます。
無理に隠す必要はありません。
でも、オープンにするなら“どう乗り越えてきたか”をセットで書くこと。
それが、コミュ障を強みに変える書き方です。
「話し方に自信がない」「声が小さいのが気になる」という方は、こちらの記事で「話し下手な人のための対策法」もご覧ください。

まとめ:コミュ障でも通る志望動機は、“話さなくても伝わる”が鍵
志望動機は、「声に出して堂々と語るもの」と思い込んでいませんか?
でも、コミュ障である自分にとって、その前提はむしろハードルになるだけ。
だからこそ、“話さなくても伝わる志望動機”を目指すことが、戦い方の一つです。
- 声に出せなくても、文章なら伝えられる
- 話せないからこそ、言葉を丁寧に選べる
- うまく言えないからこそ、準備に力を入れられる
これって、立派な強みなんです。
私自身、「話せない自分には無理だ」と思いかけたことが何度もありました。
でも、“話せなくても伝わるように工夫する”という視点に切り替えたことで、
志望動機が自分の武器になっていきました。
志望動機は「能力」を見ているのではなく、「姿勢」と「考え方」が問われる場所です。
完璧じゃなくていい。
堂々としていなくてもいい。
自分なりの言葉で、自分の想いを“伝える工夫”をすることこそが、コミュ障就活の一番の武器になります。
ESのガクチカのも書き方に悩んでいる方はこちらの記事も参考になります。

志望動機と同じように、自分らしく仕上げるコツを解説しています。